春 霞(はるかすみ)

 お蔵は秋田県の横手と大曲の間の六郷町の中心にあります。ここは2キロの距離で標高差が電柱一本の高さという扇状地です。一番低い所あたりには、日本の名水百選にも選ばれたきれいな水が湧き出しており、明治天皇が行幸された時にこの水を使われたという碑があります。その隣には今は懐かしい昔の[サイダー工場]があります。 お蔵の造りは500石と小規模ですが、ゆったりとしています。通りに面して事務所、奥に座敷。この座敷から居ながらにして造りの全工程を見ることができます。正面に立派な土蔵造りの仕込蔵が延々と百メ−トルもの長さで続きその前の蒸し釜や洗い場のある作業所に接続して、精米所、麹室、分析室などが見えます。杜氏さんも、酒母を担当するもと屋も、麹屋もすべて地元の人たちです。上品な味のあるお酒が造られています。数年前に社長は倒れ、今は息子さんが現場の指揮をとっています。2009年には名杜氏亀山さんも他界、専務の栗林直章さんが造りの指揮をとりました。

 (合) 栗林酒造店                                                                         
 秋田県仙北郡美郷町六郷字米町


 蔵元専務兼杜氏:栗林 直章氏   


杜氏:故亀山 精司氏 (秋田山内杜氏)