西の関 (にしのせき)

 大分空港から車で5分、石仏で有名な観光地となっている国東半島の海に近いところに蔵はあります。海水の影響が仕込水にあるのではと思いましたが、半島全体が火山で、蔵は大きな岩盤の上に立ち、山から流れ出る水はこの岩盤の上をすべるため、まったく海水の影響を受けていません。蔵は地元では「関の酒」と呼ばれ、国東(くにさき)地域のひとたちの誇りとなっています。
 以前お伺いした時、洗瓶場に集められた空瓶を見て驚きました。焼酎の瓶以外の瓶のラベルはすべて「西の関」でした。酒蔵を訪ねていろいろな各地を回りましたが、こんなことは初めてでした。入り口を入ると天井近くの壁にたくさんの受賞の賞状が掲げられていますが、第1回全国清酒鑑評会の賞状もありました。そして今もその名声におごることもなく素晴らしいお酒を造り続け、大吟醸酒だけでなくお燗に向いた「福印」を世に送り出すなど、常に前を向いた、消費者に顔を向けた酒造りをしています。
 

萱島酒造(有)  

   
大分県国東郡 国東町大字綱井
 


蔵元:萱島 進氏


 杜氏:中村 繁雄氏