「カストリ」なんとも懐かしく思う世代の方もおられると思います。終戦直後には酒粕を水にとかして含まれているアルコール分を蒸留で取り出した焼酎が「カストリ」と呼ばれていました。今もこの方法で製造される焼酎もありますが、この「七宝」は、酒粕に蒸気が抜けるように米のもみがらを混ぜ込んで、日本酒造りで使われる甑で蒸し上げると言う伝統的な方法でアルコールを回収したものです。米焼酎の一種と言えますが、かなり豊かな味わい深い焼酎なので、ほんのひと口ふた口で満足感があります。と言ってもくどい味ではなく、まったりとした不思議なお酒です。
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