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文 蔵(ぶんぞう)

熊本市から山また山の奥地に人吉があります。ここは相良藩の所領でしたが、幕府の検分役もここまで来るのがやっとというほどの山奥。現在は熊本から高速道路が延びていますが、高架とトンネルの連続です。交通機関が無くワラジの時代ではさぞ旅はたいへんであったろうと想像されます。しかし実はこの奥に人吉盆地を上回る肥沃な盆地があったのです。球磨焼酎の酒蔵のほとんどがこの多良木地区にあります。百太郎溝と呼ばれる灌漑用水路が整備されていて、昔から米がふんだんに収穫されていたそうです。この幕府に内緒の米で焼酎が造られていたのです。

木下酒造はこの百太郎溝の脇で焼酎を造っています。米焼酎は他の原料の焼酎と違い、飲み頃を迎えるのに3年ほどの熟成が必要となります。この藏でも多くの甕で焼酎が熟成の眠りについています。

 

文蔵 木下醸造所          

熊本県球磨郡多良木町 

 

  蔵元:木下 好弘 氏      

              

 

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